ご無沙汰してます。DancePoPです。
インフラ屋さんとしてはこの年度末は繁忙期なので、うれしいことなのですがなかなか更新できず…
そんな中、DELLのスイッチでVLTを組む機会が何件かありましたので、備忘録も踏まえて書き留めておこうと思います。(コツつかめば余裕ですw)
※注意※
この設定は、OS10で行っております。OS10以外(OS9とか)では若干手順、コマンドが異なることがございますので予めご了承ください。
S4048系、S5232系で組んでます。S系なら基本一緒かと思います。
Unit-idの設定
VLTは2台構成のなので、VLT構築時に対向を識別するためにUnit-idを割り振ります。
OS10の場合は自動で振り分けられますが、先に設定した側のSWが若番になります。
※OS9の場合はコマンドで設定できました。
特に動作上はどちらが若番でも問題ないですが、もし運用や管理で厳しいお客様の時は結構気にされる方が多いです。気をつけましょうw
(ちなみに自分はまだ突っ込まれたことはないですw)
VLTに使用するポートの設定
次に、VLTに使用するポートを設定します。対象のポートに対して“no switchport”を設定します。
今回は、仮でPort1/1/23,24をVLTに設定したいと思います。
(config)# interface ethernet 1/1/23
(conf-if-eth1/1/23)# no switchport
(conf-if-eth1/1/23)#exit
(config)# interface ethernet 1/1/24
(conf-if-eth1/1/24)# no switchport
(conf-if-eth1/1/24)#exit
ただ、“no switchport”を設定するだけなので、対象ポートは”range”で一気に設定していただいても問題ないです。(VLTを組むときは大体連番だと思うので)
VLTドメインの設定
ここからがVLT独自の設定となります。
まずは、VLT domainを設定します。
(config)# vlt domain 1
VLTドメインおよび対象ポートの追加
続いて、作成したドメインに対してVLTにするポートを追加します。
(config)# vlt domain 1
(conf-vlt-1)# discovery-interface ethernet 1/1/23
(conf-vlt-1)# discovery-interface ethernet 1/1/24
Backup Destinationの設定
この設定は、ハートビート(死活監視)設定となります。対向のMGMTポートのIPアドレスを設定します。
(conf-vlt-1)# Backup destination xxx.xxx.xxx.xxx
対向のSWでもそのSWの対向のMGMT IPアドレスを入力します。(ややこしいw)
System-mac-addressの設定
この設定は、基本的には自動で静的アドレスが振り分けられます。
ただ、手動で設定してあげることで、SWがダウンした際の切り替え速度が上がるらしいです。
(conf-vlt-1)# vlt-mac xx:xx:xx:xx:xx:xx
VLTドメイン内でのPort-channel設定
こちらは、シャーシをまたいだPort channel設定の場合vlt-peer-lagを設定します。
※vlt peer-lagの設定をする際、port-channel番号を両スイッチで合せてください。
(config)# interface port-channel 10
(conf-if-po-2)# vlt-port-channel 10
設定確認
最後に、設定確認のコマンドです。
Port-Chanelの状態を確認します。
# show vlt 1 vlt-port-detail
次に、VLTの基本設定を確認します。
#show vlt 1
Backup linkの状態を確認します。
#show vlt 1 backup-link
最後に正常性を確認します。
※問題なければ、各項目に”no mismatch”と表示されます。
# show vlt 1 mismatch
以上となります。
いかがでしたでしょうか。最初のころは、設定後いざケーブルを結線するとなかなか思ったように動かずにやり直すこともありましたが、慣れてきたら30分もかからず組めるようになる難易度かなと思います。特にネットワークの知識も必要ありませんしね。
とりあえずVLTについては以上となります。ほな。